ニッケイ新聞 2012年2月8日付け
在日外国人向け健康保険会社のパイオニア『ビバビーダ メディカルライフ社』(本社・神奈川県)の代表取締役で、外国人労働者問題協議会の事務局長を務める日本在住の野口重雄氏(55、東京)に対し、ブラジル教育統合協会(救仁郷靖憲会長)からグランクルス章が贈られた。表彰授与式が6日夜、文協ビル内の移民史料館であった。
野口氏は1998年、同社の前身、在日外国人就労者共済会「VIVA VIDA!」を立ち上げ、日本国内で唯一、外国人向け健康保険サービスを行なう団体として、09年に保険会社として登録されるまでに約10万人の在日ブラジル人労働者に対応した。
現在も在日外国人全般にサービスを提供、「約半数がブラジル人」だという。
05年、在日外国人の雇用企業・団体でつくる「外国人労働者問題協議会」の発足に参画。外国人労働者が直面する問題について現実的な解決を目指し、分析・討議を重ねている。
授与式の発起人となった飯星ワルテル補欠下議は、自身が副会長を務める伯日議員連盟からの感謝状を手渡し、「これからも野口さんの助言を受け、日本とブラジルの大きな将来を作りたい」と挨拶、野口氏は「事業に対する評価に感謝したい。受章を糧にこれからも日伯関係強化に協力したい」と話した。
高木ラウル本紙社長から記念品のアメジストが手渡された後、山下譲二文協副会長が乾杯の音頭を取った。約40人の出席者らは野口氏を囲み、笑顔で歓談した。