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リオでも警察官ストへ=初日から参加者逮捕続出

ニッケイ新聞 2012年2月11日付け

 リオ・デ・ジャネイロの市警・軍警・消防士が9日夜からストに突入した。10日付伯字紙が報じている。
 1月31日に始まったバイーア州軍警のストが州議会からの撤退で弱体化した約18時間後の9日23時22分、リオ軍警第22署のウェリングトン・マシャド署長が、市警・軍警・消防士によるストを宣言した。
 スト隊は州政府に対し、警察官や消防士に全国共通の初任給額を設ける議案「PEC300」に基づく五つの提案を行ったが、受け入れられなかった。また、これに先立ち、8日夜にベネヴェヌート・ダンシオロ消防隊長がジャニラ・ロシャ州議員と交渉を行っていたとして、スト先導容疑で逮捕されたこともストを呼び込む大きな要因となった。今回のストへの参加は消防隊が最も多いとみられている。
 このストを受け、陸軍兵1万4千人と治安部隊の消防士300人が派遣される見込みだ。また、フェルナンド・バンデイラ市警組合長によると、ファヴェーラの平和駐留部隊(UPP)や殺人事件などの緊急処理のため、警察の30%は機能させるという。また、40人の特別機動隊(BOPE)も今回のストには参加していない。なお、10日15時現在、ストに参加した23人の警察官が逮捕された。
 一方、バイーア州では9日朝にスト隊が州議会から撤退し、ジャック・バギネル州知事は「ほとんどの警察官が通常業務に戻った」と語った。だが、フォーリャ紙の記事によるとサルバドール中心部に警察官の姿はなく、スト状態が依然続いていることをうかがわせている。また、ジウマ大統領は、逮捕されたマルコ・プリスコ容疑者らが学校のバスに放火することも計画していたことを「おぞましい」とし、犯罪者への恩赦は認められないとの意向を示した。