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ブラジルもシリア非難に賛成=反対国の名にベネズエラも
ニッケイ新聞 2012年2月18日付け
国連総会は16日、シリアの反政府勢力に対する弾圧を人権侵害として非難する決議案を、ブラジルを含む賛成多数で採択した。17日付伯字紙が報じている。
反政府勢力に対する弾圧を続けるシリアのアサド政権を非難する決議は、ブラジルを含む137カ国の賛同を得て採択された。シリアでは昨年1月26日にはじまった騒乱以降、現在までに7千人が殺害され、数千人が行方不明となっている。
ブラジルは昨年10月の安全保障理事会では投票を棄権していたが、12月の国連総会での投票でもシリアへの非難決議に賛成票を投じている。
1月末のキューバ訪問の際には、同国の人権問題への批判を避けたことで国内外から批判を受けていたジウマ政権だが、シリア問題では逆の態度を示すこととなった。だが、米国を中心としたシリア介入に対しては慎重な姿勢を見せている。
また、16日の総会では、安保理常任理事国である中国とロシアの2国をはじめ、10カ国が反対票を投じ、17カ国が投票を棄権した。
反対票を投じた国の中にはベネズエラが含まれている。ベネズエラはシリアに燃料の供給を行っており、アサド政権の援助を行っていることでも知られ、チャヴェス大統領は「アラブの春」で民衆の蜂起に直面した中東の専制君主国家への支持も表明している。
国連総会が16日に出した声明では、政権をアサド大統領から副大統領へ移行する勧告も行われたが、アサド大統領は15日、26日に新憲法制定のための国民投票を行うと発表。国際世論の非難をかわすための政策と見られ、結果次第では50年続いていた一党独裁政治も終わるが、反対勢力によると、現政府は新勢力が台頭した場合の拒否権も持っている。