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ジェットスキーで女児死亡=運転の少年と家族は姿消す

ニッケイ新聞 2012年2月21日付け

 サンパウロ州海岸部のベルチオーガで18日午後、14歳の少年運転のジェットスキーがコントロールを失って浜に乗り上げ、3歳女児を直撃するという事故が起きた。
 20日付伯字紙によると、サンパウロ市から145キロのアルツール・ノグエイラに住むグラジエリ・アルメイダ・ラメスちゃんが、家族らと共にベルチオーガに着いたのは17日。海は初めてのグラジエリちゃんが、事故の寸前に遊ぶ様子はビデオにも録画されている。
 悲劇が起きたのは、グラジエリちゃんが砂の城を作っていた時。母親がちょっと後ろを向いた隙に高速で近づいたジェットスキーは、グラジエリちゃんの頭部を直撃。
 ヘリコプターが手配され、海岸にいた医師や看護婦もヘリ到着まで出来る限り手を尽くしたが、グラジエリちゃんは搬送中に息を引き取った。
 ジェットスキーを運転していたのは14歳の少年で、事故直後、被害者の救助に手をかそうともせず、ジェットスキーを置き去りにして逃走。警察が身元を割り出し、グラジエリちゃん達が滞在していたのと同じコンドミニオに辿り着いた時には、家族共々ヘリで姿を消した後だった。
 好転に恵まれ人出も多い連休中の海岸で、悲しい死を遂げたグラジエリちゃんの遺体は19日に帰路に着いたという。

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