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ハーヴァード大学に合格=サンパウロ州在住の17歳の少年

ニッケイ新聞 2012年2月24日付け

 数学オリンピックなどで国内外のタイトルを獲得してきたサンパウロ州在住のグスターヴォ・ハダジ・ブラガ君(17)が米国の名門ハーヴァード大学に合格し、話題となっている。23日付フォーリャ紙などが報じている。
 既に航空技術大学(ITA)やサンパウロ総合大学(USP)医学部に合格しているグスターヴォ君に、米国の大学の最高峰ハーヴァード大学合格の朗報が届いた。同君は米国の大学進学適正試験(SAT)一次試験の「論理的思考」のテストで満点の2400点、英語でも2350点の高得点をあげ、同校で今年9月に始まるコースでブラジル人として最初の合格を勝ち取った。
 グスターヴォ君はサンジョゼ・ドス・カンポスの化学エンジニアの息子で、10歳のとき学校の先生の薦めで数学オリンピックに参加して以来、国内外で約50の数学や物理のオリンピックのメダルを獲得。韓国、アゼルバイジャン、中国、タイなど世界大会に赴いた国も豊富で、その経験から「世界中の学生と友達になりたい」と思い、米国の大学進学を願いはじめた。米国でのテストも「オリンピックの問題の方がもっと複雑で難しかった」という。
 だが一方「僕はオタクなんかじゃないよ。サッカーだって好きだし映画にも行く。他の人より少しだけ多く勉強してるだけだよ」と語っている。
 グスターヴォ君はまだマサチューセッツ工科大学(MIT)、プリンストン、スタンフォード、イェールといった著名校も受験中で、本命はMITとしながらも「4月に合格した大学に行って決めたい。おそらく物理とエンジニア関係のところになるよ」と答えている。今の心配は「両親や弟と初めて離れて暮らすこと」だという。