ニッケイ新聞 2012年2月25日付け
サンパウロ市が総工費1800万レアルをかけて、マルジナル・ド・ピニェイロスの8キロ延長など10の道路工事を行う。24日付エスタード紙が報じている。
この計画の中心は、トランスアメリカ橋の北側から南部に向かうマルジナル・ド・ピニェイロスのインテルラゴス側延長工事で、470万レアルが投じられる。ギド・カローリ大通りからインテルラゴス・サーキットにほど近いヴィトリーノ・ゴーラルト橋まで、三つの車線と幅3メートルの自転車道を8キロに渡って建設する。
市インフラ局のエルトン・サンタフェ・ザカリアス局長は「インテルラゴス方面へ向かうマルジナルの運転手は、これでトランスアメリカ橋での混雑を回避することができる」と語っている。だが、交通コンサルタントのオラシオ・アウグスト氏は「これまでバスや電車を利用していた人たちがマルジナルを利用する機会が増えれば、さらに大きな混雑がおこるのでは」と危惧している。
計画全体では計43キロの道路の延長が行われるが、その中には9・9キロに及ぶグアラピランガ大通りとバロネーザ通りの延長と道路拡張や、ピーク時には「車もバスも通れない」とザカリアス局長が頭を悩まし、週末の渋滞で有名だったMボイ・ミリン通り3・2キロの延長と拡張も行われる。これらの道路の拡張や延長工事では、690世帯の立退き問題も残っている。
この道路計画は90日以内に工事の入札が行われる予定だが、着工はカサビ市長の任期終了後と見られている。