ニッケイ新聞 2012年3月2日付け
ブラジル・サッカー連盟(CBF)のリカルド・テイシェイラ会長が健康問題を理由に休養を取る意向を明らかにした。1日付エスタード紙が報じている。
テイシェイラ会長は2月29日にリオデジャネイロで行われたCBFの特別委員会の席で会長を継続する発言を行ったが、27人の委員に対し、健康問題を理由に休養を取る意向を伝えた。テイシェイラ会長は昨1日から検査を受け、現在の健康状態の確認を行うという。
「あくまで治療のための休養であり、辞任を意味するものではない」とサンタカタリーナのデルフィム・ペイショット支部長は語っている。休養の時期と期間などは明らかになっていない。
またテイシェイラ会長は特別委員会の席で14年までは会長職とFIFAのブラジル支部長の職務を継続するとした上で、最近噂されていた辞任説について明らかにするのが遅れた理由を説明した。この件で沈黙を守っていたことでテイシェイラ会長は批判を受けていた。テイシェイラ氏はここで健康問題を理由にしたものと思われる。
そして、テイシェイラ会長は、14年までは現体制で力を合わせて団結することを改めて懇願した。CBFの支部長たちもテイシェイラ会長の継続を望んでおり、かつて「反乱分子」のリーダー格と目されていたリオ・グランデ・ド・スールのフランシスコ・ノヴェレット・ネット支部長も「CBFも我々も完璧ではない。共に一蓮托生だ」と語っている。また、テイシェイラ会長辞任の場合、最年長の副会長、ジョゼ・マリア・マリン氏を後任となることが確認された。