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YOSAKOIソーラン=北海道優勝チーム出場へ=第10回伯大会の節目に

ニッケイ新聞 2012年3月2日付け

 北海道札幌市で毎年開催される本場のYOSAKOIソーラン祭りで、一昨年から連続優勝を飾ったグループ『夢想漣えさし』のメンバーを中心に約30人の訪問団を結成し、7月29日に当地で開催される第10回の節目を迎える『ブラジルYOSAKOIソーラン大会』に出場することが決まった。日本のグループが出場するのは今回初めて。会場や練習場などの事前調査のため24日、北海道から同グループの石岡武美代表、日伯YOSAKOIソーラン連絡協議会の鮎川季彦事務局長、会場運営担当責任者の鉢直人さんが来伯した。

 「YOSAKOIを通し、二世、三世に日本の心を伝え、日系社会を活性化していきたい」と普及に熱意を注ぐブラジルYOSAKOIソーラン協会の飯島秀昭顧問(埼玉、61)が中心となり、同祭り組織委員会と相互視察を実施するなど、日伯間の交流を進めてきた。
 2008年6月、全伯大会三連覇の「グルッポ・サンセイ」が札幌の全国大会に初出場。その後、同連絡協議会の星野尚夫会長が訪日の礼も兼ねて来伯し、ブラジルの状況を視察し「札幌からチームを連れてきます」と確約した。
 昨年実施する予定だったが東日本大震災のため中止となり、今年開催の運びとなった。
 石岡代表(北海道、61)は「日本と反対側に住むブラジルの皆さんが、他国にない立派な組織を作って進めていることに対し、皆すごく関心を持っている」と賞賛し、「YOSAKOIを通して輪が広がっていることに感謝したい」と笑顔を見せた。
 また「メンバーは大半が30代の社会人で、休暇を取ることが難しい。他のグループにも呼びかけて、30人は集める」と話す。既に20人弱が応募しているという。
 鮎川事務局長(千葉、44)は「『夏のサンバ、冬のYOSAKOI』にしたいと飯島さんが努力している。出来ることがあれば協力していきたい」と交流への意気込みを語った。