ニッケイ新聞 2012年3月6日付け
ブラジルのエタノール消費が減少中? 地球温暖化防止のための温室効果ガス排出削減の切り札といわれたエタノールの消費量が落ち、ガソリン消費が増えている。エタノール車が出す温室効果ガスはサトウキビ栽培中の二酸化炭素吸収で相殺されると見込んで、2020年までの温室効果ガス排出量削減を約束したブラジル政府にとり、国際公約を果たせるか否かの瀬戸際だが、問題は供給確保と価格。ガソリンでもエタノールでも走れるフレックス車だと安く済む方を選ぶため、エタノールが高ければガソリンへの乗り換えも起きる。フレックス車の売上げは落ちているし、今後の状況は?
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70%を焼失したブラジルの南極観測基地の再建計画をまとめるため、政府や海軍、科学者達が会議中。エタノールやディーゼルの発電機は火災を起こし易いため、他国も使用し始めた太陽光発電が注目されているとか。
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2月24日にガブリエラ・ユカリ・ニシムラさんの転落事故が起きた遊園地「ホピ・ハリ」での事故を受け、サンパウロ市西部にある同系列の遊園地「プレイセンター」では、事故が起きた「エッフェル塔」と同種の遊具「ターボ・ドロップ」の安全装置の点検に従業員2人を当てているとアゴラ紙が報じた。2種の安全装置の状態を従業員2人が確認してから稼動する様子に安心した利用客と、それでも不安な利用客と。