ニッケイ新聞 2012年3月6日付け
首都ブラジリアに本社があり、日伯両国の政治経済に精通していることで知られるケンブリッジ・コンサルタント(河野賢二代表)が昨年来、サンパウロ市や米国ワシントンに事務所を新設するなど、業務を急激に拡大している。5月にはトカンチンス州都パルマスにも支所を開設する予定だ。
日本からの進出希望企業の増加に対応するため、1年前にワシントンに事務所を開設した。現在、河野代表自らが米国に常駐し、日本からの来客に応じている。
「ブラジルまで来るとなると、手間も時間もかかる。ワシントンなら約束した翌日に会合を持てて、お客さんにも大変喜ばれている」と語る。「ブラジルを冷静に見ているアメリカの意見も取り入れられる」と河野代表は、新事務所の効果のほどを説明する。
ここ数年来、サンパウロ州内での相談件数が増えているために、体制強化に乗り出した。昨年9月にサンパウロ市事務所を開設し、島内敏樹さん(34、東京)がマネージャーに就任した。
いまのところ自動車部品、ベビー用品、塗料、健康医療機器、電気関係などの企業からの問い合わせが中心だという。島内さんは、「とりあえず波に乗ってみようかと思っているのかも」と見ている。
来伯から8カ月目。「驚きも多いが日常生活は楽しい。業務内の難しさを肌で感じている」と意気込み、「進出するなら早めの決断を」と勧めた。島内さんは前在伯特命全権大使の息子だ。
サンパウロ市事務所の連絡先は次の通り(電話=11・3251・1229、Eメール=contato@kenbridge.com.br)。