ニッケイ新聞 2012年3月10日付け
英国のエリザベス女王が在位60年を迎えたことを記念し、孫に当たるハリー王子がブラジルを初訪問中と9日付伯字紙が報じた。
厳重な警戒態勢の中でリオ市到着のハリー王子は、英国文化の普及と貿易促進のためのイベント参加やロンドン五輪などを目的とした観光客招致の責任を負っている。
具体的には、9日夜、リオ市南部のウルカの丘で、ロンドン五輪開幕前夜の英国と次の開催国であるブラジルとの絆を確認する行事に参加。マリア・ガドゥの歌や、ロンドンへの顕彰をエンレードのテーマにしたエスコーラ・デ・サンバ、ウニオン・ダ・イーリャのパレードを楽しむ。ウニオンはここ2年、英国との関係をテーマにしたパレードを行っており、ハリー王子も、1978年に来伯した父親のチャールズ王子同様に、踊りに加わる可能性もある。
10日朝はフラメンゴ地区のスポーツ行事に参加、午後はアレモン地区のファヴェーラを訪問した後、サンパウロ市に移動。11日まで同市に滞在する。