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必ずや復興成し遂げる=宮城県知事 村井嘉浩 (中沢宏一県人会長代読)

ニッケイ新聞 2012年3月14日付け

 「東日本大震災一周忌法要及び復興祈願」の開催に際しまして、一言御挨拶申し上げます。
 本日は、昨年3月の東日本大震災における犠牲者の供養並びに被災地の復興祈願のため、このような会を開催していただきまして、宮城県を代表し、心より感謝申し上げます。
 この会の開催にご尽力していただいた在サンパウロ日本国総領事館をはじめ、日伯文化協会、ブラジル都道府県人会連合会、日伯文化連盟、日伯援護協会、各都道府県人会の皆様に心より敬意を表します。
 また、本日御臨席の皆様、本当にありがとうございます。
 東日本大震災は、日本の東北地方を中心に甚大な被害をもたらしました。宮城県におきましても、9400人以上の方が亡くなり、今なお1700人以上の方が行方不明となっております。多くの県民が大切な家族や友人、財産を失い、心に大きな傷を負いました。震災直後は、復興への希望すら見出せない状況に陥ったこともございました。そのようなときに、皆様から頂いた御支援や励ましの言葉は、被災地で暮らす私たちに、生きる勇気と復興に立ち上がる力を与えてくれました。この場をお借りして、改めて御礼申し上げます。
 震災からの復興への道のりは、平坦なものではなく、長く厳しいものになります。しかし、私たちは、復興に向けて勇気を持って立ち上がりました。皆様が宮城県、そして日本の復興を願い、励まし続けてくださる限り、我々は、皆様との「絆」を糧に必ずや復興を成し遂げることを御約束申し上げます。皆様には、いつの日か、復興を遂げた宮城県の姿を見ていただきたいと思います。
 結びになりますが、本日、御臨席の皆様のますますの御活躍と御健勝をお祈り申し上げます。