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アクリマソン公園に島?=住民らの間で賛否分かれる

ニッケイ新聞 2012年3月15日付け

 サンパウロ市南部のアクリマソン公園では、池の中に〃島〃が現れ、住民や来園者の間で賛否両論が飛び交っていると11日付エスタード紙が報じた。
 09年2月23日夜、水位調整用の配水管が壊れて7800万リットルの水が一気に抜け、人々が魚や鳥を助けようと奮闘した事件から3年。
 09年のような豪雨に襲われた時の防災池の機能を持たせるため、11年に設置された配水管は以前より約1メートル低い。このため、池の真ん中に湖底の土が表面に頭を出す形の〃島〃が現れて草も生え、池の景観がすっかり変化。これを不服とする人達は、元の景観を取り戻そうとパンフレットまで配った。
 ところが、草ぼうぼうで手入れもしてないとの苦情とは別に、草地が鳥の休み場となり巣も出来ている、動物達が喜び環境破壊にもつながらないならそのままにしておいた方がよいと訴える人々がおり、池の中に本物の島が出来たと喜んで遊ぶ子供もいるという。
 元の景観がほしい人、いわれるまで気づかなかった人、このまま置いておくべきと考える人など、受け止め方は十人十色だが、市役所側は何の意思表示もしていない。

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