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W杯=鉄道工事5件は手付かず=開幕に間に合うのは1件?

ニッケイ新聞 2012年3月20日付け

 ワールドカップを26カ月後に控え、5カ所で予定されている鉄道工事が遅れている。18日付伯字紙が報じている。
 工事が予定されているのは、アマゾナス州マナウスとサンパウロ市のモノレール、ブラジリアとマット・グロッソ州クイアバのライトレール(VLT)、セアラー州フォルタレーザのディーゼル鉄道で、工事開始は皆無。開幕に間に合いそうなのはフォルタレーザのみだという。これらの工事は国際サッカー連盟(FIFA)との契約で義務付けられたものではないが、FIFAにも国民にも公言したものだ。
 設計士技師組合(Sinaenco)のジョゼ・R・ベルナスコニ会長は「工事毎に分析する必要はあるが、もう手遅れ。全ては政府の見通しの甘さが原因だ。07年11月から注意してきたのに」と嘆いている。
 鉄道工事には半年はかかり、部品などの発注期間のほか、開通前の試験運行にも3〜4カ月必要なため、総工期は14〜16カ月。サンパウロ総合大学のテルモ・ポルト教授も、W杯までに工事が終わるかどうかはギリギリと見ている。
 これらの工事で目立つのは、ギリギリのところでの予定変更だ。ブラジリアでは11年にVLTの建設をキャンセルし、今月中に代替案を発表するという。また、クイアバでは高速バスの代わりにVLT導入と決定したのが昨年で、入札規定の確定後、落札企業が決まるのは5月の予定だ。
 サンパウロ市では、モルンビーからイタケーラにスタジアムが変更されたが、コンゴーニャス空港〜モルンビー間のモノレール工事を継続。W杯までの開通は当初予定の17・6キロから大幅減の7・7キロとなっている。

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