ニッケイ新聞 2012年3月22日付け
サンパウロ市地下鉄4号線の工事が再開され、13年9月には残り5駅も開業の予定。21日付エスタード紙が報じている。
ジェラウド・アルキミンサンパウロ州知事は20日、アルマンド・アルヴァレス・ペンテアド大学(Faap)でのセミナーの席上、地下鉄4号線のヴィラ・ソニア、サンパウロ—モルンビ、フラジケ・コウチーニョ、オスカル・フレイレ、イジエノポリス—マッケンジーの5駅を13年9月から開業と発表した。
4号線はトンネルが既に開通しており、残る作業は駅の建設のみ。作業はヴィラ・ソニア以外の四つの駅の工事と、ヴィラ・ソニア駅建設及び同駅とタボン・ダ・セーラまでを1・5キロのトンネルでつないで更にバスターミナルを作るという二つに分けられる。
二つの作業の発注先はスペインのコンソーシオのコーザン・コルヴィアン・コンストゥルシオンで、24日には4駅の建設に関する契約の調印が行われる予定だ。
また、ギレルメ・アフィフィ・ドミンゴス副知事は先週スペインに渡り、マドリッド市の地下鉄業務を請け負っているレンフェ社とアヴェス社にサンパウロ市での工事参加を呼びかけた。州政府は18年までに600億レアルを投じ、建設距離も従来の年平均2キロから13キロに上げる予定だ。
今年は地下鉄17号線の建設も開始される予定で、15年をめどにサンパウロ—モルンビからジャバクアラまでをつなげたいとしている。
地下鉄4号線は08年中に全11駅の操業開始の予定だったが、07年にピニェイロスで7人の死者を出す事故もあり完成が遅れている。昨年9月にルス、レプブリカの2駅が開業したが、2号線コンソラソン駅と接続するパウリスタ駅など、他線との乗り継ぎ駅で大混雑が起こっている。