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性的被害の子供が3倍に=サンパウロ州保健局が衝撃の発表
ニッケイ新聞 2012年3月24日付け
サンパウロ州立ペロラ・ビイングトン病院で、強姦などの性的被害を受けた子供の受診数が01年から11年の10年間で3倍に増えたと22日付フォーリャ紙が報じた。
サンパウロ州保健局によると、01年に診察を受けた子供は352人だが、11年は1088人と約3倍に増えた。青年の場合は198が759と、約4倍になっている。
もっとも、現場の医師は、受診者数の増加は、強姦などの被害にあった子供や青年が3倍、4倍になったという意味ではないと説明。
受診者が急増した最大の理由は、従来は同種の犯罪に巻き込まれても泣き寝入りしていた被害者やその家族、関係者が警察に通報し、受診する例が増えてきた事。社会そのものが、少青年への性的犯罪を認めない方向に動いている証拠だ。
同病院の性的被害者への対応責任者であるジェフェルソン・ドレゼッチ医師によると、受診者の大半は、警察からの紹介で来院しており、自発的に受診した例は15%ほど。この先4〜5年は増加傾向を示すが、性的犯罪の通報などが一般化すれば、受診者数は一定化すると見ている。
社会全般の啓蒙活動が進んだといえ、養父による性的虐待や父親の雇用主が娘も雇ってやるといって自宅に来させて強姦といった例は後を絶たず、泣き寝入りする被害者も依然として多い。人権局が設けた100番電話は同種の犯罪通報用の専用番号ではないために、利用が限られるとの批判もあるようだ。