ブラジル国内ニュース(アーカイブ)

PSDBのサンパウロ市長候補決定=52%を得たセーラ氏=得票率思いのほか伸びず=選挙民の信頼得られるか

ニッケイ新聞 2012年3月27日付け

 サンパウロ市長選候補者を決めるため、25日に行われたブラジル民主社会党(PSDB)の予備選挙で、ジョゼ・セーラ氏が52・1%を獲得し、正式な候補に決まったと26日付伯字紙が報じた。

 25日のPSDB予備選は、セーラ氏とリカルド・トリポリ下院議員、ジョゼ・アニバルサンパウロ州エネルギー局長の3者で争われ、下馬評通りセーラ氏が勝利。04年にサンパウロ市長に当選後、06年のサンパウロ州知事選でも当選、10年の大統領選には敗れたが、知名度はダントツの市長候補が誕生した。
 サンパウロ市内のPSDB党員は2万838人だが、25日に市内58カ所の投票所に出向いたのは6229人。開票の結果、52%余の3176票を得たセーラ氏が当選。アニバル氏の得票率は31・2%、トリポリ氏は16・7%だった。
 とはいえ、ジェラウド・アウキミンサンパウロ州知事やフェルナンド・エンリッケ・カルドーゾ元大統領が事前にセーラ氏支持を表明した後の予備選だけに、他2候補の得票総数との差が256票のみだったのは予想外。
 セーラ氏陣営は当初80%得票と見ていたが、南部はアニバウ候補の支持が固いなどの理由で修正した65%はおろか、最悪でも予想した55%も割り込んだからだ。
 セーラ氏の得票率が思いのほか低かったのは、出馬表明が予備選の最終受付後で、予備選の日付も変更といった土壇場のバタバタを繰り返した事や、若手が台頭すべきと見る人々もいる事の反映といえるが、他党からも攻撃材料とされている06年の市長辞任問題も足を引っ張ったようだ。
 06年の市長辞任問題はセーラ氏のすねの傷といえ、出馬表明後の任期全う宣言にも関わらず、最近また蒸し返された。というのも、04年の市長選の時、06年の大統領選のために市長辞任という事はないかと聞かれ、辞任しないと返答した同氏が、辞任しないという文書にも署名したのに、06年に辞任したのは公約違反と批判されたセーラ氏が、登記所に行って署名した文書ではなく、署名したのはただの紙切れ(パペルジーニョ)と切り替えしたからだ。
 批判の声はこの発言後さらに高まり、セーラ氏も予備選直前は出かけるのを避け、電話での投票依頼などに明け暮れたといわれるほど。
 3月1、2日に行われたダッタフォーリャ調査では、1月末の調査より支持率が9%ポイント上がり30%。民主運動党のガブリエル・シャリッタ氏と労働者党のフェルナンド・ハダジ氏の3者対決での支持率は49%で、15%のシャリッタ氏、8%のハダジ氏を大きく引き離した。ただ、06年の辞任を快く思っていない人が66%、14年の統一選でも大統領選に出ると思う人が66%という現実は、挙党体制の確立、副市長候補の人選などと共に、考慮すべき項目の一つといえるだろう。

こちらの記事もどうぞ

Back to top button