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豪州でブラジル人学生偲ぶ集い=海岸行進後に追悼文朗読

ニッケイ新聞 2012年3月27日付け

 オーストラリアで18日未明に死亡したロベルト・ラウディジオ・クルチさんを偲ぶ集いが25日にもたれ、遺族や友人らがシドニーの海岸を行進したと26日付伯字紙が報じた。
 「抗議行動としての行進ではなく、すばらしい友ベッチーニョを偲ぶための行進を彼が好きだった場所のひとつで平和的に行おう」との呼びかけに応じて集まったのは、ブラジル人学生ら250人。
 ロベルトさんの遺族も公的な場での行事に初めて参加したが、友人達が人垣を作り、報道関係者が近づかないようにとの心遣いを見せた。
 大半が白いシャツを着、「ベッチーニョ、いつか会おうね」と書かれた横断幕を手に約1キロ歩いた人々は、ハンター公園で日没を見ながら歌を歌って祈りを捧げ、ロベルトさんへの追悼メッセージをポ語と英語で読み上げた。友人達は、両親を早く亡くしたロベルトさんは「あれ以上悪い事は起こらない」と言いつつ、積極的に生きる、サッカー好きの好青年だったと回顧している。