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ニッケイ新聞 2012年3月27日付け

 セアザにまつわる業者のデモや抗議運動が近ごろ多い。安部順二下議が陳情を受け、腰を上げたマルジナルのトラック規制問題は2回公式の話し合いの場が持たれただけで、その後何ら動きはないようだ。もし、ガソリン運搬業者のように農産物生産・販売業者もストライキをしたら、それこそ大混乱になるだろうが—。あくまで強硬手段に訴えないところはさすが日系人、と思わざるを得ない。
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 「他国なら海外進出に失敗すれば首が飛ぶ。でも日本は年功序列が基本で、失敗しても偉くなれる」と関西外大の桜井悌司教授。撤退後も幹部に残り、海外進出に歯止めを掛ける日本企業の体質を嘆く。一方、ブラジル人は、どこも国際競争に汲々とする中ゆったり構えて焦らない。「人の話を聞かない民族。まあ分かった上でやってますけど」とタフな発言。
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 インターネットを通して集まった不特定多数の人々が、突如公衆のある場に集まるフラッシュモブ。駅の中で突然大勢の群集が動きを止めたり、街中で突然ダンスが始まったりと、ちょっとしたユーモアのある非日常的イベントだ。一方で、商店や歩行者を突然強奪する「フラッシュモブ犯罪」などという物騒なモブも。米国では増発に頭を悩ませているとか。