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アレモン地区にUPP=開設前の最終準備始まる

ニッケイ新聞 2012年3月29日付け

 2010年11月に戦車まで使った制圧劇が起きたリオ市北部のアレモン地区で、平和駐留部隊(UPP)開設への最終準備開始と28日付エスタード紙が報じた。
 ノヴァ・ブラジリアとファゼンジーニャの二つのファヴェーラに27日に派遣されたのは、軍警の特殊作戦部隊(Bope)と突撃隊750人。同地区に残っている麻薬密売者などを一掃すると共に、10年の制圧劇以降、同地区の治安維持に努めていた陸軍との交代を進めるためで、特殊部隊員達がファヴェーラに留まる10日間の間に、同地区最初のUPP二つが開設されるという。
 アレモン地区には13のファヴェーラがあり、陸軍の兵士が完全に撤退するのは6月。UPPは陸軍撤退までの間、月二つのペースで開設される予定で、特殊部隊とUPP担当の軍警との引継ぎも順次行われる。
 特殊部隊派遣に際しては特別な抵抗もなく、密売者3人が逮捕され、武器や麻薬、海賊版の品などが押収された。
 また、アレモン地区と並行して、ロッシーニャ地区の軍警配備も強化され、23日の130人に加え、40人の軍警が派遣された。ロッシーニャ地区のUPP開設日程はまだ決まっていない。

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