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大耳小耳

ニッケイ新聞 2012年3月29日付け

 手塚治虫氏のブラジル旅行に通訳として同行した高橋ジョーさん。本紙の前身「パウリスタ新聞」で連載漫画も描いており、修行のため高校を2年間休学した程の漫画・アニメ好き。本来は名前も「浄」と書くが、手塚氏に「ジョーの方がいいよ」と言われて以来、カタカナ表記を使っているとか。
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 滋賀県人会の総会で開かれたサッカーチーム歓迎会で、選手ら数人が余興の一つとして「君が代」を歌った。そのあまり真面目ではない様子を見て「余興で国家を歌うのはどうなのだろうか…」と思わず顔をしかめざるを得なかった。ブラジル人の友人との酒の席で「国歌を歌ってほしい」と頼んだら「ダメ。歌ったら失礼に当たる」などと言って歌ってくれなかったのを思い出した。同じ若者で、国家に対する感覚の違いに明白な差があるように感じた。
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 カミニョンの駐車料金徴収を巡り、セアザで28日未明から行なわれているデモ。本紙も27日付けで伝え、TVでも大きく報道された。同日朝、自宅近くのフェイラに行ってみると、普段通り野菜、果物が並んでいる。フェイランテに様子を聞くと「話は聞いていたから昨日多めに仕入れた。デモも今日だけだと思うよ」と楽観的な雰囲気。しかし昨今、ガソリンの問題といい、市民の生活を脅かす動きが多いことが少々心配。