ニッケイ新聞 2012年3月29日付け
在聖総領事館が日系旅行代理店の苦情を受け、査証発給時間短縮など本来の委託の目的を危うくしてまで、窓口を維持するとしたのは驚きだった。
同総領事館が22日に開いた説明会では、代理店は業務を進める上での大切な協力者であることを強調しながらも、野村和久領事は次のような発言によって領事館側の正当性を主張した。
「代理店が当館に登録する時、『査証申請方法については総領事館の指示に従う』という誓約書にサインをした」、「当館は登録代理業務を認めているが、本人申請だけにするという過激なやり方もある」。
つまり「代理店の意見を無視しても委託を進めることは出来た」と言いたいようだ。ではなぜ自身の首を絞めるような決断に至ったのか。言っている事と結果の差が興味深い。(阿)