国民の半分が読書せず=ブラジルの読書事情明らかに=図書館を使わずは75%
ニッケイ新聞 2012年3月30日付け
現在、読書をする人は国民の半分ほどで、7割以上が図書館に足を運んだことがないことが判明した。28〜29日付伯字紙が報じている。
図書愛好協会(IPL)の依頼で、世論調査統計機関(IBOPE)が2011年に行った調査によると、「3カ月以内に本を読んだか」の問いに「はい」と答えた人は、2007年調査の55%より5%ポイント減り、50%となった。
読書をしない理由としては、「忍耐力がない」「読むのが遅い」「集中力がない」など、本を読むのにかかる時間を上げる人が全体の50%を超え、「無関心だから」の30%を上回った。
また、「読むのは好きか」の問いには、「大好き」「好き」が前回の調査より5%ポイント落ちたものの合計で62%あり、「嫌い」「わからない」を上回っている。
また、「何を読むか」の問いは「雑誌」という回答が53%で最も多く、「新聞」は48%、「本」は47%。1年間で読んだ本は読みかけを含んでも4冊だった。
「読書を促す人物」は45%の「先生」がトップで、前回1位の「母親」を抜いた。「好きな余暇の過ごし方」は「テレビを見る」が85%で1位。「本、雑誌、ネットで何らかの文章を読む」は6位の28%。前回調査より8%ポイント下がり、8%ポイント上昇の「テレビを見る」との差が拡大した。
また、回答者に最も知られていた作家はモンテイロ・ロバート。読まれた本は「聖書」「ア・カバナ」「アーガぺ」などの宗教絡みのものが目立ち、「トワイライト」や「ハリー・ポッター」などのベストセラーの名前も見られた。
また、約75%の人が図書館を利用したことがないことも明らかになった。「図書館は何をするところか」の問いに、71%が「勉強をするところ」と回答。以下「調べものをする場所」「学生のための場所」が続き、「本を貸してくれる場所」や「娯楽施設」は16%と12%に留まった。「図書館を利用する」と答えた人の年齢は「5〜17歳」が55%と圧倒的に多く、15%で2位の「18〜24歳」と並んで学生が70%を占めている。
図書館が使われなくなった理由として「調査ならインターネットで出来るから」「本屋の方が施設もある」「図書館に置いてある本の種類が本屋より少ない」など、図書館が抱える問題も浮き彫りとなっている。