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ニッケイ新聞 2012年3月30日付け

 株式会社神明の米国支社「SHINMEI・USA」は事業の一環としてロサンゼルスにそば屋を経営し、そこで日本米のいなり寿司やかやくご飯を出しているそうで、かなり評判が良いとか。日本米を買うのは日系人だけだが、店ではカウンターでそばをすすっている白人の姿が見られるという。「最初は現地在住の日本人、二世、その後に白人という流れで広まっているようです」と藤尾益造常務。「本物を出せば売れるという確信がもてた」と自信満々。
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 広島、長崎、岩手の「平和大使」3人のブラジル訪問が旅行社の手違いでビザが取れず見送られた。出発予定日の26日、平謝りの旅行社の社長らが政治家を通して緊急ビザの発給を依頼したそうだが無理と判断したようだ。受け入れ準備を整えていたブラジル被爆者平和協会は「受け入れることも決まっていたのに非常に残念。次の機会を待ちたい」としている。ブラジルでは地元の高校生らとの交流も予定されていたとか。準備万端の3人は空港で待機していたというから何とも…。
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 人文研の新任理事、松村照明氏は一世で70年代の元研究生だ。ブラジル三菱重工の社長補佐などを経て旅行社を経営している。法務担当理事となった押切フラヴィオ氏は弁護士で山形県人会長。三菱重工の顧問弁護士を長年務めたそう。異色なのは史上初の三世理事、小林真登氏。戦前サンパウロ市でサンパウロ州義塾を開いた小林美登利氏の孫にあたり、日本語が堪能で剣道の本も日本語で出版したとか。人文研に対する提言集も提出するほどの熱心さ。新たな人材の今後の活躍に大いに期待。