CPTMでまた故障=F・モラート駅で暴動も=急増した乗客に対応できず
ニッケイ新聞 2012年3月31日付け
パウリスタ都電公社(CPTM)で29日、今年15回目となる故障停止が起き、憤った利用者が暴動騒ぎまで起こした。30日付伯字紙が報じている。
今回故障が起きたのは7号線のルス〜バラ・フンダ駅間で、29日午前7時頃、二つの機器の欠陥で電力供給が止まり、ピリトゥバ駅までの電車が停止した。この影響は将棋倒し的に全線に及ぶこととなった。
CPTMによると、故障そのものの修理は20分で終わったが、停車中の電車3台の乗客が、満員で空調もない車両ですし詰めという状態に耐えられず、非常扉を開いて線路沿いに歩き出してしまったために、運行の再開が大幅に遅れた。
電車の運行が再開されたのは午前9時頃で、ルス〜バルタザール・フィデリス駅間と、カンポ・リンポ〜ジュンジアイ駅間が通常運転に戻った。
ところが、フランシスコ・モラート駅では停止直後から利用客の不満が募り、7時30分頃、激情した利用客が切符売り場に火をつけ、自動改札機を破壊する、駅員を襲撃するなどの暴動騒ぎが起きた。騒ぎには1000人以上が参加し、警備員だけでは収束できず、軍警も出動した。
軍警の出動で駅の構内は8時頃には封鎖され、暴動も収束したが、からしスプレーで気分の悪くなった8歳の子供が医務室に運ばれた。
だが、午前11時頃、同駅の外のサンパウロ大通りまであふれていた人たちが、再び駅のシャッターを強くたたき出したりしたため、軍警が収束に乗り出し、手製の爆発物や爆竹を投げつけたりした人などを逮捕した。軍警はこの日、少なくとも7人を逮捕したが、逮捕者には女性や未成年者も含まれている。
CPTM7号線の全線が回復したのは午後4時10分頃。この故障停止により9万人の足に影響が出た。
今回の故障停止後、都市運輸局のジュランジール・フェルナンデス局長は相次ぐ事故は「津波のような乗客増」が原因とした。昨年9月の地下鉄4号線の操業以来、鉄道利用者は120万人増え、現在はCPTMだけで1日230万人、地下鉄も合わせると日に700万人が利用している。
CPTMは14日に9号線が朝と夜に2度故障したことを受け、25日(日)の同線は部品取替えのために運休。9号線は5月末までにあと9回運休するが、フェルナンデス局長は「8号線も6月から、7号線も7月から施設改修を行う予定だ」と語った。