ニッケイ新聞 2012年3月31日付け
【ハワイパシフィックプレス3月15日】ホノルル市と新潟県長岡市は、3月2日、姉妹都市提携を締結した。午前10時半から、ホノルル市のミッションメモリアルホールで行なわれた調印式には、長岡市から森民夫市長初め市会議員や一般祝賀団約150人が出席、そのスタートを見守った。ホノルル市が日本の都市と姉妹都市提携を結ぶ5都市目となった長岡市は、真珠湾攻撃を指揮した山本五十六元帥の出身地。特異な関係にあるが、「悲劇を乗り越えて友情が生まれた事に意義がある」と両市長は強調。これから文化・人事交流などを盛んにして、ハワイと日本、そして日米両国の友好親善の懸け橋を目指すことを誓った。
長岡市から祝賀団150人
この日の朝、現地に着いた長岡の祝賀団一行は、空港から真っ直ぐ会場に向かった。ホノルル市からレイの贈呈を受けて入場、開会に備えた。
調印式は、ロイヤルハワイアンバンド・グリークラブのパフォーマンス、長岡市紹介のビデオ上映に続いて開始され、まず、カーライル・ホノルル市長と森市長のスピーチ、次いで両市長及びスタンレイ・チング・ホノルル市会議長、酒井正春長岡市会議長の4人がステージに上がり、約400人が見守る中で円滑に進められた。4枚の同じ文書に4人がそれぞれサインを交換し、あっという間に終了。
その後両市長は、賑やかに記念のギフトを交換。満面に笑みを浮かべて、がっちりと握手、歴史的な行事を締めくくった。
ホノルル市が日本の都市と姉妹提携を結んだのは、広島(広島県、1959年)、那覇(沖縄県、1961年)、東京(東京、1982年)、宇和島(愛媛県、2004年)に次いで5都市目。長岡市との締結は、2007年にホノルル市で開かれた日米市長交流会に出席した森市長と当時のハネマン市長が平和交流を行なうことで意見一致。その後相互訪問など交流事業を推進。
昨2011年8月には、カーライル市長が長岡市を訪問、姉妹提携を提案、トントン拍子で事がはこび、この日の調印式となった。