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スペインからの入国厳格化=〝報復〟を否定するものの

ニッケイ新聞 2012年4月3日付け

 スペイン人への入国審査が2日から厳しくなったが、スペイン人から「母国でのブラジル人への入国手続きに対する復讐」と解釈され、同国からの旅行者の減少が懸念されている。2日付エスタード紙が報じている。
 スペインからの入国者は2日以降、最低6カ月間有効のパスポートと往復の航空券、現金や銀行口座、クレジットカードで合計して滞在日1日につき170レアル以上の持ち合わせがあること、滞在先を示す招待状かホテルの予約証明を示さなければならなくなった。
 これはスペインがブラジル人の入国時にかすものとほぼ同じ条件だが、スペイン旅行会社連盟のラファエル・ガジェーゴ会長は「これは一種の復讐だと思う。スペインでの入国審査は欧州連合、特にドイツが行っている審査と変わらない」と反論している。また、スペイン旅行代理店協会のヴィンセンテ・ブラスコ会長は「滞在先の証明が最も難しい。この手続きがわずらわしくて旅行者は他の国を選ぶのではないか」と語っている。
 2010年のスペインからブラジルへの旅行者は17万9340人で、2007年の21万6891人を下回ったが、ブラスコ会長によると、スペイン人旅行者にとってブラジルはアルゼンチンと並ぶ人気国。国外に住むスペイン人の数も、ブラジルは10万622人で第5位と高い人気を誇っている。
 また、2日付フォーリャ紙によると、2011年にブラジルの空港や港などでは1万218人が入国を拒否された。これは2008年の約9倍。この間のブラジルへの外国人旅行者は7%増えたのみだが、外国人への労働ビザ発行は63%増えた。
 在スペインブラジル大使のパウロ・セーザル・オリヴェイラ氏は今回の対策を「前から行うべきだった事を始めただけで、スペインへの報復や経済危機にあえぐ欧州からの移住者を制限するためではない」と語っている。

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