ニッケイ新聞 2012年4月3日付け
8日のパスコア(復活祭)を前にスーパーなどの店頭にはチョコ製オーヴォが所狭しと並んでいるが、今年のオーヴォは昨年より8・96%高くなったと2日付G1サイトが報じた。
オーヴォ・デ・パスコアがインフレ率以上に値上がりするのは恒例の事で、値上がり幅もサルバドールの6・98%からレシフェの12・55%まで地域差大。店毎の価格差は88%ともいう。
また、オーヴォの値段の内、チョコレートが占めるのは27%。人件費が占める割合は18%、包装費は16%で、残り39%は、オーヴォの中に入っているおもちゃや運送費、宣伝費、保険と季節限定商品であるがゆえの付加価値分だ。
オーヴォと同じ重さのチョコレートを板チョコの状態で買えば半額で買えるが、パスコアだけの季節限定品で生産数が少なく、包装紙や箱も特別注文、そのほとんどは手作りという品物だからこそ買いたくなるのも消費者心理だ。この時期だけ工場で働く季節雇用者も相当数に上る。