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レジ袋がきょうから廃止=エコバッグの積極利用を

ニッケイ新聞 2012年4月4日付け

 サンパウロ州では、60日の移行期間が終わり、今日からスーパーでのレジ袋配布が廃止される。3日付伯字紙が報じている。
 サンパウロ州スーパーマーケット協会(APAS)とサンパウロ州は2011年にスーパーでのレジ袋の配布を停止することで合意し、12年1月25日より施行したが、消費者やレジ袋製造者からの苦情が多かったため、APASと法務省と消費者保護センター(PROCON)が60日の移行期間を設けたが、その期間も3日で終了した。
 APASのジョアン・ガラッシ会長はエコバッグの積極利用を薦めており、3日にはエコバッグが買える1200のスーパーと2600の店を発表。「〃店がエコバッグで金儲けしたがっている〃というのは誤りで、コストがかからないようがんばっている」と同会長は言う。また、スーパーには8月まで、何も持たずに来た客にエコバックを原価の59センターヴォ以下で売るよう義務付けられている。
 だが、レジ袋廃止には反対の声も少なくない。サンパウロ州弁護士会(OAB—SP)のジョゼ・エドゥアルド・タヴォリエリ・デ・オリヴェイラ委員長は「サンパウロ市ではレジ袋廃止条例が去年から存在するが、裁判所はこれを差し止めている。今回のレジ袋の廃止は〃法律〃ではなく〃合意〃にすぎない」と語っている。また、レジ袋の保持を訴えるプラスティック社会環境協会のミゲール・バイエンセ会長は「スーパーばかりが得をするやり方だ」と批判している。
 他方、レジ袋の廃止でゴミ袋の購入が必要となる消費者のため、APASは公式サイトで2日、州政府に再生素材や分解が早い素材のゴミ袋の商品流通サービス税(現行は18%)の免除を求める意向と発表している。