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禁酒法改正案=交通違反の罰金が2倍?=高等裁の判決に政府が反発
ニッケイ新聞 2012年4月6日付け
11日に下院で採決される予定の禁酒法の改正案に、飲酒運転者の罰金を2倍にするなどの項目が盛り込まれていることがわかった。4日付伯字紙が報じている。
改正案の最終チェックは、4日にカルドーゾ法相やリベイロ自治相も参加して行われ、11日に投票が行われるが、改正案によると、飲酒運転を行った場合の罰金額が現在の957・70レアルから倍の1915・70レアルになるという。
また、改正案では、飲酒運転であると判断する基準として、写真やビデオ、目撃者の証言を盛り込みたいとしている。これは3月28日に高等裁が下した「呼気や血液の検査でアルコール量が基準値を超えた人のみを飲酒運転の対象にする」という判決へ一石を投じる内容と目されている。
「飲酒運転の判断基準改正は以前から議会で論議されていたが、高等裁判決で挫折を味わった。禁酒法は(事故防止のための)具体的で有効な法律だ」とマイア下院議長は語っている。08年に可決された禁酒法は従来のものより厳しくなったが、さらに厳密にするよう要求されていた。
また、改正案には薬物による影響に関する条項も盛り込まれ、麻薬などの違法薬物に限らず、何らかの薬物を使用したために正常な精神状態で運転出来ない場合も交通違反であるとしている。
カルドーゾ法相は「殺人罪や詐欺罪と同様に、裏付ける証拠は複数あるべきだ」と語り、「これからは、被告側が飲酒運転をしていない証拠として呼気バロメーターの結果を使うことになるだろう」と語っている。
またサンパウロ州は4日から、パスコアを含む週末に備え、1132の呼気バロメーターと4機のヘリコプターを動員する大掛かりな交通違反取り締まりをはじめている。