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東西南北

ニッケイ新聞 2012年4月11日付け

 サンパウロ市地下鉄4号線が9日夜、乗客のケンカが原因で23分停止した。パウリスタ駅のエスカレーターで追い越されるのを嫌った人と追い越そうとした人が、同駅を発車したブタンタン行きの電車の中で口論を始め、他の人も巻き込んだのを見た警官がケンカを収めようと銃を抜いた。これに驚いた乗客が非常ボタンを押して停車の後は、停車の訳を知らない乗客が我先に開いた扉から逃げ出して大混乱。転んだ後、逃げ惑う乗客に踏みつけられ、靴が壊れたとぼやく人も。当事者4人は警察に連行されたが、些細ないさかいが原因での運行停止で迷惑を被ったのは1万2千人とか。
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 国際サッカー連盟(FIFA)のプラッター会長が、上院でのW杯法の審議の前の公聴会に参加する事になった。上院はブラジル侮辱のバルク事務局長はボイコットと決めており、上議の一人が会長の来伯を要請していた。
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 小児麻痺のために2歳の頃から首から下が動かず36年間集中治療室で寝たきりの生活をしていた女性が、口にくわえたペンで書いた回想記を発表。著者のエリアナ・ザギさんはこうした苦境にもめげずに中等教育を受け、英語やイタリア語、美術史を学び、口で絵や文を書き、遂に画家にもなった。そんなエリアナさんの前向きな人生模様を知りたい方は「プルマン・デ・アッソ:ブラジルで一番大きな病院での人生」を読んでみよう。