軍警が2600万レの大損=機能しないタブレット購入
ニッケイ新聞 2012年4月12日付け
サンパウロ州の軍警が購入したタブレット型コンピューターに不備があり、2600万レアルを無駄にしたことが明らかとなった。11日付フォーリャ紙が報じている。
このタブレットはパトロール時にインターネットに接続し、事件の記録や容疑者の身分証明書の番号、車のナンバーを記録するなどの目的で購入したもので、2010年11月の入札で落札したネール・ブラジル・テクノロジア社には、1万2500台分2600万レアルが支払われた。
だが、「司令官は〃2時間に1度はネットに入れ〃と言っていたが、まだ2回しか入れてない」とフォーリャ紙記者に匿名で答えた警察官の証言でも伺えるように、実際にはタブレットが使えていない。ある技師によると、軍警の購入したタブレットは現在主流の3G(第3世代型携帯電話)のひとつ前の2G規格のGSMを使用しているため、軍警が契約しているヴィヴォ社のチップが十分に機能せず、インターネット接続が困難になるという。また、州議会治安委員会のオリンピオ・ゴメス氏(民主労働党:PDT)も「警察官たちがタブレットが使えないと不平をもらしていた」ことを認めている。
軍警は購入したタブレットのうち3千台を11年1月から使用していたが、これらの機器は国家電気通信庁(ANATEL)の許可を得ておらず、11年8月までの7カ月間は無許可のまま使用していた。
ブラジルでは音波を出す全ての機器の販売と利用にANATELの許可が必要で、無許可の機器の販売は違法行為だ。ネール社は入札競売規定に認証が必要と書いてなかったというが、サンパウロ州会計検査院では、ネール社がANATELの認証のないものを売ろうとしたのか、また、軍警もそれに気が付かなかったのか、との疑問が広がっている。