ニッケイ新聞 2012年4月12日付け
在クリチーバ日本国総領事館(山口登総領事)は、パラナ州マリンガ市の公益民間団体(OSCIP)「ジャパン・パーク移民百年記念祭」と「クリチーバ日伯文化援護協会」の日系2団体と草の根・人間の安全保障無償資金協力による無償資金贈与契約を締結し、3月14日、総領事公邸で署名式が行われた。関係者約20人が出席した。
「ジャパン・パーク移民百年記念祭」へは「造園技能士及び庭園管理士養成職業訓練センター用車両整備計画」に対し9万2077米ドルの支援を行う。
同団体が運営する日本公園(10万平方米)の約半分は伝統的な日本庭園であるため、管理に専門的な造園知識が必要とされることから、SENAI(工業実習サービス機関)と提携、地域の低所得者層対象に向けた同職業訓練センターが開設される。講習、訓練に利用するピックアップトラック1台、トラクター1台、トラクター用作業機が購入される。
クリチーバ文協へは、「クリチーバ市医療・学習環境改善計画」に対して8万1281米ドルを支援。1979年建設の文協のセントロ支部施設は、学生寮として現在54人の学生が生活するほか、歯科や物理療法の医療機関として機能してきた。築33年で初めての全面改修事業となる。
マリンガ市からは、公益民間団体(OSCIP)「ジャパン・パーク移民百年記念祭」の白石正吉会長のほか、シルヴィオ・バーロス市長が出席。文協の石井ジョルジ会長は「学生寮の生活改善になる」と感謝を示していた。(長村裕佳子クリチーバ通信員)