ニッケイ新聞 2012年4月12日付け
来伯して2年弱。何とか日常会話はこなせるようになったが、それでも言葉の壁は厚い。
特に電話での苦い思い出は多く、最初の1年間は受付嬢に「何を言っているか分からない」とイライラされ、何度もたらい回しにされたり通話を切られたり。人との直接的な触れ合いを好むブラジル人は、相手の顔が見えない電話という道具は好まないのだろうか。
一方日系人が相手だと、日本語を話さない人でも比較的コミュニケーションが取りやすい。「私の日本語はあなたのポルトガル語くらい」と言う人も多く、母国にいながら言葉の壁を知っているため、こちらが理解しているかどうか注意を払いながら会話を進めてくれる。
流暢に話せる日を夢見るコラム子だが、まだまだ日系人の配慮にお世話になりそうだ。(阿)