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豪州で死亡の学生埋葬=真相はいまだ明かされず

ニッケイ新聞 2012年4月17日付け

 3月18日に豪州の警官に電撃銃で撃たれて死亡したロベルト・ラウディジオ・クルチさんの遺体が、15日に埋葬されたと16日付エスタード紙が報じた。
 ロベルトさんは現地時間の3月18日未明、ビスケットを盗んだ泥棒と間違われ、警官に追われた上、電気ショックを与えるテイザー銃を複数回打ち込まれて死亡した。遺体は上半身裸で、携帯電話も財布もなくなっていたため、身元が判明したのは、シドニー在住の姉夫婦が警察に捜索を依頼してからだった。
 この事件に関しては地元警察と遺族、ブラジル領事館が並行して調査中で、遺族も報道関係者の質問には口を閉ざしている。豪州側が11日に引取りを許可したのを受け、14日午後、グアルーリョス空港についた遺体は、親族や友人約200人が見守る中、埋葬された。
 ロベルトさんの人となりを知る人々は皆、彼が盗みを働くはずはないと考えており、麻薬を使っていたとの疑惑も現地の友人が否定している。

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