ニッケイ新聞 2012年4月17日付け
もはや超人並みともいえる6回目のオリンピック出場を決めた、卓球の小山ウーゴ選手。華々しい活躍歴を誇るが、奢るような態度は微塵もなく気さくに取材に応じてくれ、スポーツマンとしての品性が感じられた。
10代後半で2度日本に渡り、「良い経験だった。卓球の技術が身についただけでなく、人生も学んだ」と流暢な日本語で話していた。
ロンドン五輪に出場が決まっている4人の選手のうち、3人が日系だ。『ブラジル日本移民八十年史』には「日系を冠しない諸大会でも日系選手は各カテゴリーで上位の成績を占め、柔道と共に第一線級の選手を多く出している点で特色あるスポーツ」とある。
20年以上第一線で活躍し続けるウーゴ選手だが、その素晴らしい人柄を生かし、今後は後進の育成や非日系への普及にも貢献してくれるもの、と期待したい。(詩)