ニッケイ新聞 2012年4月19日付け
サンパウロ市交通局が17日、6月末までに130キロのバス専用レーンを増やすと発表と18日付エスタード紙が報じた。
最初の30・85キロ分は、大きな通りの一番右側のレーンをバス専用にするもので、路面にはバス専用となる時間帯などを明記する。バス以外の車両の進入が禁止されるのは6時から20時までで、進入車両には127・69レアルの罰金が科せられ、免許証も5点減点となる。この種の専用レーンが導入される通りは、インテルラゴス大通りやヴェタル・ブラジル、クルゼイロ・ド・スルなど、市内全域に広がり、5月末までに利用可能となる予定。
第2段階で対象となる通りはまだ確定していないが、ドミンゴス・デ・モライス、エンジェニェイロ・カエタノ・アウヴァレス、エリゼウ・デ・アウメイダ、ジャバクアラの各大通りは対象となるという。これらの通りでは、一つのレーンをラッシュ時だけバス専用とするようだ。
サンパウロ市のバスの運行速度は年々遅くなっており、マラソン選手より遅いといわれるほど。市当局には他の車両の乗り入れを終日禁ずる専用道路の増設を求める声も大きく、地下鉄やパウリスタ都電公社(CPTM)と連結する路線の拡張などの必要も増大中で、バス対策は10月の市長選の公約にも盛り込まれそうだ。