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イラン外交官が国外脱出=4人の少女にいたずら行為
ニッケイ新聞 2012年4月20日付け
ブラジル駐在のイラン外交官が4人の少女にプールで性的いたずらを起こしたことで波紋が広がっている。18日付エスタード紙が報じている。
この事件は、イランの外交官ヘクマトラ・ゴルバニ氏が14日、ブラジリアの「クルーベ・デ・ヴィジニャンサ」にあるプールで、10人の少女が遊んでいたところ、水中にもぐって9〜15歳の少女4人の性器を触ったというもの。
ゴルバニ氏は警察に連行されたが、ブラジルとイランも調印しているウィーン条約の規定によりすぐに釈放された。この条約では、外交官の逮捕や起訴、罰金などの免除が保障されている。同氏は釈放後、ほうほうの体でブラジルから立ち去った。
外務省は、被害にあった子供たちの家族の事情聴取を18日に行い、ゴルバニ氏の処遇について検討しはじめた。同氏がウィーン条約に規定されている「ペルソナ・ノン・グラッタ(歓迎されざる人物)」にあたると判断されれば、正式に国外追放される。
ゴルバニ氏は50歳で妻と2人の子供がおり、イラン大使館では3番目に高い位置の参事官として約2年勤務していた。ブラジル外交筋では紳士的で朗らかなロマンスグレーとして知られ、プールから引きずり出されリンチにも遭いかけた同氏の姿はまるで別人だという。
この事件は、イラン側がブラジル側の告発を受け入れる場合、イランの法に従って裁決が下される。ブラジルでは、14歳以下の子供に対する性的いたずらは、8〜15年の懲役刑となる。
イラン政府は18日、マフムード・アフマディネジャド大統領がRio+20のために訪伯すると発表。イランとの関係はジウマ政権発足以来冷めており、ゴルバニ氏の事件は、伯イ関係を刺激しかねないタイミングで起きたといえる。