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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2012年4月24日付け

 イペランジャホームに入居していた丸山ナツさんの娘、徳永典子さんは援協側との面会で出た、「最善を尽くす」との菊地会長の言葉に「満足です」と繰り返していた。
 しかし個人的には疑問が残る。会長らの「医学のことは我々にはわからない」という発言がその一つだ。壊疽がいつ始まったかが最も重要な点だが、医師の証言の正誤を役員が判断できなくても、援協にいる優秀な医師ならできるはずだ。
 また「医療ミスがあった」と菊地会長が発言した役員会は面会前に開かれている。足の写真を見たり徳永さんの説明を直接聞く前にホーム側の非を認めたことになるが、発言に疑問を呈した役員もいると聞く。
 結局まだ真相は解明されていないが、この件を今後の施設運営の見直しに生かされればそれでいいのかもしれない。いずれ結果となって現れることだろう。(詩)