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旨い!郷土料理に舌鼓=屋台祭りに6百人が来場

ニッケイ新聞 2012年5月1日付け

 愛知、和歌山、滋賀、大分の4県人会による『第14回屋台祭り』が22日に愛知県人会館であり、雨天にも関わらず約600人が各県の郷土料理を楽しんだ。
 今年で創立55周年を迎えた愛知県人会は、「あんかけ焼きそば」、「おにぎり」「あんみつ」を販売。半分はすでに予約済みという持ち帰り用の白餅は「11時前には全部なくなった」と小松ジェニー会長も満面の笑みを見せた。
 「鳥飯」「牛のタタキ」「鳥天」を販売した大分県人会は、午後2時半には完売。調理を担当した伊東信比古理事は「もう少したくさん仕込んでおいても良かったかな」と少し残念そう。一度炊いたご飯を、別に調理した具材と一緒に追い炊きする一手間かけた鳥飯は、世代を問わず好評だった様子。
 県連日本祭りで、毎年4500食を売り上げる和歌山県人会の「関西風お好み焼き」は、この日も大盛況。「美味しいものをたべてもらいたいので、作り置きはしない」と木原好規会長こだわりの一品は、特製の手作りソースと具材の豊富さが特徴。190食近くを売り、一番人気を見せた。
 これに負けずと健闘したのが滋賀県人会「近江の肉うどん」。留学経験もある山田グラシエラ理事(46、三世)は「日本のものにも負けないと思う」と胸を張る。カツオ節を基調とした出汁が自慢のうどんは170食以上が販売された。
 料理販売のほか、午後12時半ごろから、鳥取県人会の「しゃんしゃん傘踊りグループ」など、有志による舞台での演芸発表や、カラオケ大会が催され、会場は大きな盛り上がりを見せた。
 ダンス教室の同級生だという佐野幸子(70、二世)、曲孝子(66、同)、芳我千枝子さん(76、同)3人組は「うどんが特においしかったので、日本祭りでまた食べたい」と顔を綻ばせながら話した。
 次回の屋台祭りは10月末に開催される予定。