サンパウロ市=Vクウトゥラルが開催=5〜6日は1日中音楽三昧=気になる今年の出演者は?
ニッケイ新聞 2012年5月4日付け
サンパウロ市で毎年恒例となった文化イベント、「ヴィラーダ・クウトゥラル」が今年もこの週末の5〜6日に開催される。その見どころを紹介しよう。
サンパウロ市でのヴィラーダ・クウトゥラルは、2005年から開催され、今年で8回目を迎える。音楽関係のコンサートは24時間ノンストップで繰り広げられ、例年通り、国内外の様々なアーティストがジャンルを問わずに集結する。
国内アーティストの目玉となるのはサンパウロ市が生んだ最大のバンド、チタンス。現在、ブラジルロック史上屈指の名盤に数えられる「カベッサ・ジノッサウロ」の発表25周年を記念した同作の完全再現コンサートを行っており、かねてからの宣言どおり、脱退していた人気メンバー、アルナルド・アントゥネスやナンド・レイスとの再共演も期待されている。出演は6日、サンジョアン大通りで正午から。
また、同じくサンパウロ市を代表する伝説のバンド、オス・ムタンチスのショーも行われる。オリジナル・シンガーのヒタ・リーの参加はないものの、60〜70年代を象徴した名曲が堪能できる。出演はサンジョアン大通りで6日午前2時から。また同バンドの元リーダー、アルナウド・バプティスタも市営劇場で5日19時からコンサートを行う。
また、ブールヴァード・サンジョアンでは〃ボサノバの女王〃ことエリス・レジーナの没後30周年を記念し、現在のブラジル大衆音楽(MPB)のアーティストたちが24時間ノンストップで彼女の代表曲を演奏しつづける。
また、MPBの大御所、ジルベルト・ジルは6日18時から、ジュリオ・プレステス広場での大トリをつとめる。
このほか、国外からも、音楽史的に意義のあるアーティストが多くつめかける。ジャズ界からは60〜70年代に人気を博したピアニストのマッコイ・タイナーやヴィヴラフォン奏者のロイ・エアーズが参加。そして、アフリカ音楽のパーカッションの大家のトニー・アレンやジャマイカのレゲエの先駆者のトゥーツ&ザ・メイタルズ、そしてロックからは米国のカリスマ的パンク・バンドのスーサイダル・テンデンシーズや激動の時代の60年代に人気を博したバンド、アイアン・バタフライなどが参加する。
その他、食の市や映画の上映、演劇、展示会なども行われるが、詳細は公式サイトのwww.viradacultural.orgまで。