ニッケイ新聞 2012年5月8日付け
香川県人会でのお遍路に関する講演は個人的な関心も手伝い、とても面白く聴いた。集まった人も、話を聴きながら持参した地図を広げたり、展示品を眺めたり、講演後も質問しに行くなど興味津々の様子だった。
どの程度広報されたのかわからないが、頻繁に聴ける話ではないので、やり方によってはもっと人が集まったかもしれない。後日のアグアス・デ・サンペドロでの講演には、市の協力もあったからだろうが、5倍以上の人手だったそうだ。
会場に若い人は少なく、通訳もなかったのが気になった。日系人にお遍路文化を紹介するという目的はどこまで果たされただろうか—。
面白かったのは、通訳がないとわかっていながら来た非日系人もいたことだ。少々特殊な人だったとは思うが、彼のような隠れた日本ファンに魅力をアピールする機会にもなっただろう。(詩)