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女優カロリナさん証言に=ネットの写真流出犯罪続く

ニッケイ新聞 2012年5月9日付け

 人気女優のカロリナ・ディエクマンさん(33)が恐喝を受けたあげく、コンピューターに収めてあった個人的な写真をネット上で公開されたことを受け、7日に警察で証言を行った。8日付伯字紙が報じている。
 カロリナさんはマッキントッシュのコンピューターを数カ月前に修理に出したが、2週間前、事務所宛に「写真を公開されたくなかったら1万レアルよこせ」との脅迫電話があった。カロリナさんはすぐに警察に依頼して犯人逮捕に乗り出したが、犯人は4日、カロリナさんのコンピューターに収めてあった写真36枚をネットで公開。写真は子供と入浴中のものや裸のものなど、家族だけの秘密のものだった。
 カロリナさんは7日午前9時に、テレビ・ディレクターである夫のチアゴ・ウォルクマンさんとリオの警察のコンピューター犯罪対策課に出向いて証言し、これまでの経緯や事件解決まで警察と連絡を取り合うことなどを話した。カロリナさんの事務所関係者やマネージャー、コンピューターの修理担当者も含め、全員の証言が終わるまで7時間を要した。カロリナさんは証言後、マスコミには無言で立ち去った。
 カロリナさんは2000年に白血病の女性を好演して以来、TVグローボの常連女優で、今年後半に放送開始予定の夜9時のノヴェーラでも主要キャストとして出演と発表されたばかりだった。
 インターネット雑誌「LINK」のアレッシャンドレ・マチアスさんは、「近年はフェイスブックやトゥイッターなどネット上で私生活を公開する機会が増えたためにこういう犯罪は起きやすく、コンピューターや携帯電話のカメラも盗難に遭わないように最大の注意を払わないといけない」と語っている。