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ニッケイ新聞 2012年5月9日付け

 ブラジル日本移民史料館では、2008年から全史料のデータをデジタル化し、インターネット上での検索を可能にする「デジタル・プロジェクト」を実施している。写真もスキャンし、データバンクに保存中。現在は史料提供の依頼が来ても、「手書きの台帳を使って全て手作業で探すから、本当に大変」と山下リジア副委員長。今年度内のプロジェクト完了を目指すとか。
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 東北・北海道親睦運動会の成功をボランティアとして支えた各県人会青年部の若者たち。それぞれお揃いの法被を着て、元気に働く姿に気持ちの良いものを感じた。しかしよく見ると、宮城県の法被を着た姿がない。気になって聞くと「青年部に人がおらず全く機能していない」とか。新たな祭りの創設など中沢宏一会長の精力的な活動があるだけに出る幕がない?
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 第27回JICA青年ボランティアと昨年度派遣のシニアボランティアらが今月26日、毎年「桜祭り」が盛大に行なわれるサンパウロ市イタケーラ区カルモ公園に桜を植えるという。百周年では皇太子殿下も植樹され、石の記念モニュメントもある〃日伯友好の園〃だ。中心メンバーの一人である武藤啓一シニア(61、福島)は「日本文化である桜を植えることで、ブラジルに来た証をこの地に刻めるのは意味がある」と意気込んでいる。こうした形でボランティアらが共同作業をするのは珍しいこと。今後も続いて欲しい取り組みだ。