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ニッケイ新聞 2012年5月12日付け

 南米産業開発青年隊がドウラジーナ市の「ジョン・ナカムラ公園」内に記念碑を建立した。プラッカのバックに描かれた笠戸丸や富士山は市のアイデアによるもので、絵好きの市職員がインターネットで写真や絵を探し出し、見よう見真似で描いたものだとか。公園名は同市の発展に尽くした日系人議員にちなんだものでもあり、日本と縁の深い公園となった。
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 昨日知り合いの日系人弁護士が「僕の友人弁護士の5人は犯罪者に殺されたよ」と言うので思わずぎょっとした。皆、受刑中の犯罪人を一時釈放するなどの役割を担っていたが、交渉の最中にもめ事になり犯人の仲間らに撃たれたのだとか。なんともやりきれない話。
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 遊園地「ホピ・ハリ」の遊具から転落し、14歳だった西村ユカリさんが死亡した事故で、州検察庁はホピ・ハリの社長ら12人を起訴した。10日付伯字紙が報じた。検察による調べの結果、警察が送検した11人のうち営業担当だったという副社長ら2人を外し、新たに3人を加えた。1年4カ月〜4年の実刑判決となる可能性がある。200万レの損害賠償を請求するという遺族の弁護士によれば、ユカリさんの両親は起訴の内容に満足しているという。しかし、どのような結末になってもユカリさんは帰ってこない。重要なのは、今後どのような対策が取られるか、だ。