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任期一年目の活動を報告=西本州議「コロニアは基盤」

ニッケイ新聞 2012年5月17日付け

 西本エリオサンパウロ州議(PSDB、48、三世)は、コロニアとの親睦を兼ねた任期一年目の活動報告会を10日夜、文協小講堂で開いた。
 サンパウロ市や近郊の日系団体の代表や関係者ら約200人の招待客が集まり、「3人組」と友人関係を強調する飯星ワルテル補欠下議(PSD-SP)、神谷牛太郎サンパウロ市議(PSD)も姿を見せた。
 同議員は一年を通して、日系団体が実施する社会、文化、福祉などに関する数多くのプロジェクトに対し、議員修正予算(emenda parlamentar)で金銭的支援を実現させた。
 会場ではそれを含めた活動や成果を紹介する映像が流され、支援を受けた「希望の家」の上原テーリオ副理事長、ブラジル太鼓協会の島田オルランド会長などがその中で感謝の言葉をのべた。
 日系社会以外には、15歳のときから住むサンジョゼ・ドス・カンポス市を中心としたヴァーレ・ド・パライーバ地方への支援にも力を入れ、医療福祉やインフラ整備、文化事業などに取り組んでいる。
 招待客が一人ひとり紹介された後、アトラクションとしてテレビ出演経験もある9歳の歌手、クニヨシ・メリッサさんが着物姿で登場し「瀬戸の花嫁」などを熱唱。
 文協の木多喜八郎会長が挨拶した後、昨年同議員の主催で開かれた日本移民103周年記念式典で表彰された、今年100歳を迎える吉岡ヲサメさん(京都府出身)=サンパウロ市イタケーラ在住=も会場を訪れ、壇上で紹介された。
 同議員は来場者に謝意を示し「どうすれば人を助けることができるか、いつも考えてきた。コムニダーデの支援は自分の基盤。これからも一つひとつレンガを積み上げるように仕事をしたい」と意気込みを見せた。
 西本氏はサンパウロ州プ・プルデンテ出身。1994年にPSDBに入党し、96年にサンジョゼ・ド・カンポス市議に初当選。以降3期務め、4期目中に州議に出馬し、補欠当選した。2009年1月から繰り上がり、10年の州議選では得票数約7万9千で当選した。