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コロンビア=テロの瞬間の事実が判明=不審者の爆弾設置が映像に

ニッケイ新聞 2012年5月18日付け

 【基本関連】15日に起きたコロンビアの首都ボゴタでのテロ事件に関し、爆弾は標的となったフェルナンド・ロンドーニョ元内務大臣の車に直接設置されたことが判明した。17日付伯字紙が報じている。
 ボゴタのカラカス大通りと74番通りの交差点でのテロは死者2名、負傷者54名を出したが、事故現場に設置されていたビデオカメラにより新たな事実が判明した。映像には、爆破の直前、白い布と帽子とかつらで顔を隠し、スーパーのレジ袋を下げた黒人男性がロンドーニョ氏の乗った小型バンの左側後部に爆弾を設置し、走って逃げさる姿が映っていた。当初警察は、爆弾はロンドーニョ氏の車の隣にいて大破したトランスミレニオのバスに仕掛けられていたと推測していた。
 また、ロンドーニョ氏の車のすぐ後の車に乗っていた別の警備員が、ロンドーニョ氏の運転手のジョゼ・リカルド・ロドリゲス氏にガソリンタンクの付近に何かつけられたことをつげ、ロドリゲス氏がドアを開けたその瞬間に爆発したことも明らかとなった。ロドリゲス氏は、ロンドーニョ氏の車に同乗していた警備員のロゼンベル・ブルバノ氏と共に死亡した。
 ロンドーニョ氏はこの爆破により左肩と鼓膜と片目を負傷したが、爆破の瞬間は夫人に送る携帯メールを打ち込むために頭を下げており、命を落とさずにすんだという。
 ボゴタ警察は、テロリストがこの信号を選んだのは、ラジオ放送を終えたロンドーニョ氏がいつも通る道である上、公共バスのトランスミレニオ優先道で、1度止まると青信号になるのが遅れるからではないかと推測。ロンドーニョ氏の車が止まるよう信号を操作した可能性もあるという。

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