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サンパウロ市セントロでVUC?=カサビ市長が規制を緩和

ニッケイ新聞 2012年5月19日付け

 カサビサンパウロ市長が17日に、市中心部でのVUCと呼ばれる小型トラックの運行を許可したと18日付伯字紙が報じた。
 市内の交通渋滞緩和のため、トラックや貸し切りバスの乗り入れ規制を拡大してきた市長が、貨物業者達の申し入れに折れて規制を緩和したもので、幅2・2メートル、長さ6・3メートル以下、貨物積載量4トンまでの車両は、市役所に登録すれば日中もセントロを走れる事になった。
 VUCは、08年6月に規制が始まった大型トラックが使えない区域の貨物運搬のために重宝がられていた。当時は、ロディージオと呼ばれるナンバープレートの末尾番号による週に1度の乗り入れ規制と、末尾番号が偶数か奇数かによる規制とはあっても、時間の制限は無かったVUCの使用に、10〜16時のみとの規制が加わったのは08年8月。
 偶数か奇数かによる乗り入れ規制は10年7月に緩和されたが、乗り入れ可能な時間の制限は続いていたVUCが日中も利用できるようになった事は、運送業者にとっては大きな変化だ。
 カサビ市長は、業者のロビー活動に屈したわけではないというが、登録すれば、通常のロディージオによる乗り入れ規制以外の制限はなくなる事で、商品の配達などの便も良くなるなど市民からも歓迎されそうだ。