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アレフ氏に新たな疑惑=サンパウロ市西部の公道を私有許可=建設会社は黒い関係否定も

ニッケイ新聞 2012年5月22日付け

 不動産の不正購入疑惑に揺れる、サンパウロ市建設許可課(Aprov)元課長のウサイン・アレフ・サアブ氏が、サンパウロ市西部ジャルジン・パウリスタ地区で、公道を敷地内に含むコンドミニオの建設を許可したことが明らかとなった。19日付伯字紙が報じている。
 2005年1月〜12年4月までの任期中に125件もの不動産を購入していたアレフ氏に、新たな疑惑が浮上した。それは、2004年に建設会社のコンシヴィル社が申請したコンドミニオ建設予定地が公道を含んでいるのに、建設許可を出し、コンドミニオ住人が公道を車庫代わりに使用しているというものだ。
 問題となっている公道は、アラメダ・ミニストロ・ロシャ・アゼヴェド915番にある袋小路で、ジャニオ・クアドロス市長時代(1986〜88年)に市の公共財産課から公道と判断されたものだった。
 だが、コンシヴィル社の申請は、アレフ氏がAprovの課長に就任した1カ月後の2005年2月に通過した。これに対し、市検察局は2007年に、この道は都市土地家屋税(IPTU)の課税対象外で、1934年のサンパウロ市の条例で市の公共財産だとされていたことを理由に、公道を含んだコンドミニオの建設は違法と訴え、司法局がその訴えを認めた。この時点で検察は、Aoprovを統括するサンパウロ市住宅局(Sehab)に、工事がはじまったばかりの段階で、建設許可を撤廃するように求めた。
 だが、Aprovは撤廃を行わなかった。コンシヴィル社は05年に通りそのものの撤廃を住宅局に申請しており、この申請は、コンドミニオの建設が司法局によって違法と判断され、住宅局に通達された07年以降も取り下げられていない。2009年にはピニェイロス区役所もコンシヴィウ社にコンドミニオの建設許可を出している。
 コンシヴィウ社側は、この通りは60年以上も公に対し閉じられた私道であり、市の建設基準にしっかりと基づいているとし、違法建設であることを真っ向から否定。現在、サンパウロ市第13裁判所にこの袋小路が私道であることを認めるよう、訴訟を起こしている。また、最終判決が出るまでの通りの使用を認める暫定令を得ている。同社は、この建設に関するアレフ氏との黒い取引も一切否定している。
 一方、近隣住民は、この公道をはさんだ形で高層のコンドミニオが建設されたため、日照状況が悪くなったと不満を漏らしている。

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