ニッケイ新聞 2012年5月22日付け
初めて食べたときから、「富有柿」のファンであるオーリャ子。
毎年の柿祭りは盛大で名前も有名だが、実際ピエダーデでは後継者不足で生産者は年々減りつつあり、最盛期で40人以上を数えたピエダーデ柿生産者協会の会員は現在25人だ。
柿の花は10月に咲き、4月頃から収穫が始まる。早く摘んだ柿は6月に摘んだものより甘みは落ちるが、市場では高値が付けられる。
品評会に出品された美しく大きな柿は、遅く収穫されたものだ。出品するのは生産者のうち半分以下にとどまるという。
組合があるわけでもなく、生産者達は工夫を凝らして栽培している。有名だが少数の生産者によって守られている味だとわかった。
色々困難はあるだろうと想像するが、今後も長く継承されることを、一ファンとして願わずにはいられない。(詩)